水冷
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水冷(すいれい)とは、稼動により熱を発生する機械装置などにおける冷却法の一つであり、冷媒に液体の水を用いる方法である。空気を冷媒に使用する空冷と比較すると、水は比熱が大きく、容易に循環させられるので温度勾配が小さくなるのが利点である。実際にはただの水(真水)ではなく、海水や防錆剤、不凍液(エチレングリコールなど)入りの混合液が用いられているケースが多い。
家庭用では自動車・オートバイ・汎用機械用の発動機、乾燥機、冷房装置、また近年ではパーソナルコンピュータなどに水冷方式が取り入れられている。業務用では送信所の送信用真空管から、更に大規模な例では発電所の蒸気タービンの復水器も水冷であることが多く、日本では発電所が海辺に建設される理由の一つになっている。