水無瀬川
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[編集] 歌枕
「水無瀬川」は万葉の昔から歌に詠まれてきた。
- 「言急かは 中ゆ淀まし 水無瀬川 絶えてそ事を ありこすなゆめ」柿本人麿/万葉集
- 「恋にもぞ人は死する水無瀬川下ゆわれやす月に日に異に」読人不知/万葉集・巻四・598
- 「あひ見ねば こひこそまされ みなせ河 なににふかめて おもひそめけむ」読人不知/古今集・巻十五・恋歌五・760
- 「みなせ川ありてゆく水なくはこそつひにわが身を絶えぬと思はめ」読人不知/古今集・巻十五・恋歌五・793
- 「ことに出でて 言はぬばかりそ 水無瀬川 下に通ひて 恋しきものを」紀友則/古今集・巻十二・恋歌二・607
- 「水無頼川 をちの通路 みつ満ちて 舟わたりする 五月雨のころ」西行/山家集
- 「見わたせは 山本霞む 水無瀬川 夕は秋と 何おもひけん」後鳥羽院/増鏡
- 「川はみな瀬川」清少納言/枕草子