水質汚染
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水質汚染(すいしつおせん)とは、経済活動などにより水の質が劣化する状態をいう。具体的な例として、水道法で定める飲料水の基準を悪化させる(細菌の増加、化学物質や有機物増加、色度や濁度の変化など)状態をいう。
主に、生活排水と、工業廃水が、原因になりやすい。
河川・湖沼などの公共用水域は水質汚濁、海水や海域は海洋汚染として別に書き分ける。
[編集] 概要
公共用水域の水質汚濁や汚染物質・病原性微生物の混入により、上水道・工業用水道の水質の悪化が起こる。また、工業用水道・農業用水と上水道の誤接続などによって上水道に飲用に適さない水が供給されることがある。
このような場合、人の健康を害したり、機械・設備の動作不良を起こすことがある。これらを防止するため各種手法が用いられる。
[編集] 汚染原因
工場等から排出される水質は改善されたが、過去の水質に関する法規制が不十分な時代や水処理技術の未熟な時代における排水が底質に有害物質を蓄積し、底質汚染として新たな水質汚染の原因となっている。
[編集] 関連項目
- 水処理
- 生物化学的酸素要求量(BOD)
- 化学的酸素要求量(COD)
- 工業用水法