法政大学大原社会問題研究所
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法政大学大原社会問題研究所(ほうせいだいがくおおはらしゃかいもんだいけんきゅうじょ)は、社会・労働関係の研究所・専門図書館。正式名称は財団法人法政大学大原社会問題研究所。
現在は法政大学に附属する研究機関だが、設立当初は「大原社会問題研究所」と称し、大学とは別の機関であった。
1919年、実業家の大原孫三郎によって大阪に設立、初代所長には高野岩三郎を迎えた。大内兵衛を初めとする研究者が集まり、昭和初期の厳しい時代にも社会科学の研究を続けた。1937年に東京に移転。1949年財政難のため法政大学の附属機関になり、1951年に財団法人化した。1986年に同大学社会学部・経済学部の移転に伴い、東京都町田市に移転した。
『日本労働年鑑』、『日本社会運動史料』、『大原社会問題研究所雑誌』(月刊)などを刊行。向坂逸郎の旧蔵書や協調会旧所蔵の資料などを所蔵・一般公開している。