流氷
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流氷(りゅうひょう)とは、海水が凍って生じた海氷(かいひょう)のうち、海岸に定着している海氷(定着氷)以外のものをいう。
オホーツク海の流氷はアムール川から流れこんで塩分が低くなった海水が凍ったものと言われる。 沿岸から流氷が確認できたそのシーズンの最初の日を「流氷初日」という。平年では、北海道のオホーツク海沿岸で1月中旬から下旬頃であり、その後1月下旬から2月上旬頃にかけて接岸する。風向きによっては南下を続け、太平洋側に位置する釧路市に接岸することもある。春が近づき、沿岸から見渡せる海域に占める流氷の割合が5割以下となり、かつ船舶の航行が可能になると「海明け」が宣言される。また、沿岸から最後に流氷が見られた日を「流氷終日」という。
オホーツク海といえば、日本人にとっては北の果てという印象が強いが、例えば網走市の位置する北緯44度にはモナコやコートダジュールなどの地中海沿岸の温暖な保養地が位置するように、オホーツク海沿岸などの北海道周辺の海域は、北半球ではもっとも低緯度で流氷が見られる場所である。
オホーツク海のアザラシの中には天敵の少ない流氷の上で子育てをするものもいる。オジロワシなどの鳥類、キタキツネなども流氷に乗ってシベリアから北海道東部までやってくる。
流氷には植物プランクトンが付着している。春になると植物プランクトンは一気に増殖し、これを餌に動物性プランクトンも増えオホーツク海の漁場を豊かにする。なお、流氷の下にはハダカカメガイ(クリオネ)などのプランクトンを捕食する生物も多い。
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[編集] 楽曲
[編集] 観光
- 北海道紋別市では、砕氷船を用いた観光遊覧船(ガリンコ号)が流氷見物の観光客を集めている。
- JR北海道釧網本線では、流氷ノロッコ号というトロッコ列車を運行している。
- 北海道斜里町をはじめとしたオホーツク海沿岸では、流氷の上を歩くツアーが多数企画されている(低温の海中に転落した場合生命の危険があるので、ドライスーツを着用しガイド同伴でないと危険である)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 流氷情報センター(第一管区海上保安本部内)
- 北海道の流氷観測の平年値(気象庁)
- 北海道雑学百科-プッチガイドより流氷