深セン通
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深圳通(Shenzhen TransCard)は、中国広東省深圳市で使用されている非接触型ICカードである。元々は乗合ミニバスのプリペイドカードとして発行されたが、2004年12月28日の深圳地下鉄の開通後は、地下鉄にも乗れる新型カードが発行された。2005年末には、深圳通有限公司が唯一の発行主となり、一部のタクシーへの乗車、商店での買い物にも用いられるICカードに変わった。
将来は、駐車料金、水道電気ガスなど公共料金、家賃、公共施設使用料の支払いも可能になる。また、香港のオクトパスや広州市の羊城通との相互使用も検討されている。特にオクトパスとの相互利用に関しては、ここ数年間継続して協議が行われている。当初は人民元と香港ドルの決済がネックであった[1]。しかし、CEPAが締結された2003年以降、両通貨の決済方法が整備され、この問題はほぼ解決されている。また、技術的な障害もほとんどないとの報道もされている[2]。さらに、深圳市政府は香港と深圳市の一体化を推進する立場から積極的である[3]。ところが、香港政府は必ずしもそうでなく、協議は未だ初段階に過ぎないと表明している[4]。
[編集] 脚注
- ^ 「八達通可望通深圳 深圳通也将可在港使用 両地共識技術可行」『香港商報』2003年11月08日
- ^ 「深港地鐵卡兼容技術無障礙 一卡通深港將成現實」『人民網』2006年01月09日
- ^ 「深圳提出加緊與港融合計劃」『大紀元』2003年3月2日
- ^ 「立法會十六題:港深八達通互用計劃」『香港政府新聞報』2006年6月28日
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