渭水
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[編集] 位置
渭水は甘粛省渭源県の西にある烏鼠同穴山を源流とする。甘粛省咸陽市の南、西安市の北を流れて黄河中流の潼関で合流。 流域の盆地は渭河平原(関中)と呼ばれる。
現代中国では「渭水」よりも「渭河」という呼び方が普通である。
[編集] 歴史
関中の地には古来、多くの王朝がここに都を定めた。それに伴い、渭水は交通運輸に使用され、特に唐代には東都洛陽との活発な往来と南方からの食料の輸送を担った。
後に黄河の氾濫により運輸に支障が出始め、又時代と共に陸運より海運が主流となると国都も中国東側に移り、渭水の役割は大幅に減少した。
[編集] 渭城
西安市の北に位置し、渭水に望む渭城は都を離れる旅人を見送る地として著名。
[編集] 詩文の中の渭水
「見渭水思秦川」
岑參
渭水東流去 何時到雍州 憑添両行涙 寄向故園流
「送元二使安西」
渭城朝雨潤軽塵 客舎青青柳色新 勧君更尽一杯酒 西出陽関無故人
渭城の朝雨は軽塵を潤す 客舎青青柳色を新たにす 君更に一杯の酒尽くすを勧む 西のかた陽関をいでれば故人なからん
「塞上曲」
陸游
老矣猶思万里行 翩然上馬始身軽 玉関去路心如鉄 把酒何妨聴渭城