出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
湘語
湘语 |
| 話される国 |
中国 |
| 地域 |
湖南省 |
| 話者数 |
3600万 |
| 順位 |
30 |
| 言語系統 |
シナ・チベット語族
シナ・タイ語派
漢語諸語
湘語 |
| 公的地位 |
| 公用語 |
- |
| 統制機関 |
- |
| 言語コード |
| ISO 639-1 |
zh |
| ISO 639-2 |
chi(B) / zho(T) |
| ISO/DIS 639-3 |
|
| SIL |
HSN |
湘方言（しょうほうげん）とは、中国語の方言区分の一つ。言語としては湘語（しょうご）と呼ばれる。使用率は漢民族人口の5%前後である。
その分布地域は湖南省（西北と東の一部を除く）、広東省・広西チワン族自治区北部、四川省の一部である。その代表として長沙語が挙げられる
[編集] 特徴
- 声母
- 清濁の対立 - 古濁音体系がかなりの地域で保存されている。ただし、長沙では消滅している。
- 歯擦音 - 歯茎音[s, z, ʦ, dz, ʦʰ]
- その他
- [l]と[n]は開口呼・合口呼の前では区別されない。例えば「南」と「藍」は同じように発音される。
- 斉歯呼の前で[n]と歯茎硬口蓋鼻音[ȵ]が区別される。例えば「犁」は[ni]のように発音されるが、「泥」は[ȵi]のように発音される。
- [xu]は[f]と混同される。例えば「灰」は「飛」のように発音される。
- 韻母
- 鼻韻母 - [n]と[ŋ]の区別があるが、[m]はなく[n]に合流している。また[ŋ]も[n]に合流する傾向にある。
- 入声 - 入声の子音韻尾は消滅している。
- 声調 - 5ないし6つ。入声は、韻尾の子音が消滅しているが、声調区分として存在している。
[編集] 関連項目
