満田かずほ
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満田 かずほ(みつた かずほ、1937年8月20日 - )は日本の映画監督、プロデューサー。長崎県長崎市出身。早稲田大学商学部卒業。俳優の赤木優は実娘。
TBSでのアシスタントディレクターを経て、1964年に円谷プロダクションに入社。初監督作品は『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」。
『ウルトラマン』など円谷プロの作品群の監督、プロデュースを数多く手がける。ウルトラシリーズの最終回の演出は円谷一が担当するのが恒例となっていた当時、『ウルトラセブン』の最終回の演出に抜擢された。中でもモロボシ・ダンがアンヌ隊員に自らの正体を告白する場面で見せた、逆光を使った演出は今でもファンの間で人気が高い。この他にも挿入歌「ULTRA SEVEN」や不採用となった主題歌の候補曲(通称「ウルトラセブンの歌PartII」)の効果的な活用、ウルトラホーク1号の発進シーンで基地内に響く"Fourth Gate, Open!"のアナウンスを自ら演じるなど、音楽・音響の面でも印象に残る演出手腕を見せた。『マイティジャック』や『ジャンボーグA』では作詞家「清瀬かずほ」として、主題歌・挿入歌の作詞も手がけている。清瀬の姓は在住していた清瀬市に因む。
その後、熊本県荒尾市のウルトラマンランド初代館長に就任した(2006年現在は名誉館長)。
『ウルトラマンマックス』第29話「怪獣は何故現れるのか」(2006年)では俳優として出演。ここでの役は「特撮ドラマの監督」であり、自らの演出ぶりを髣髴とさせる迫真の演技であった。
なお、「かずほ」の名は正しくは「禾(のぎへん)」に「斉」と書くが、コンピュータ上で表記できる文字コードに含まれないため、本項でも平仮名による表記で代用する。「清瀬かずほ」はそもそも平仮名表記である。