献体
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献体(けんたい)とは、医学および歯学の発展のため、また、力量の高い医師・歯科医師を社会へ送りだすために、死後に自分の肉体(遺体)を解剖学の実習用教材となる事を約し、遺族が故人の意思に沿って医学部・歯学部の解剖学教室などに提供することである。
現在、医学部医学科および歯学部歯学科のカリキュラムには、遺体解剖実習が必ず組み込まれている。なぜならば、実際に人の身体を取り扱う医師および歯科医師はその人体の構造に関する高い知識と技術を有していなければ実際の臨床現場では役に立たないからである。その為、遺体解剖実習は医学・歯学教育の要の一つとされており、この教育の為に多くの善意ある献体がなされているのである。 文部科学省の指針としては、医学部生2人に対して1体、歯学部生4人に対して1体というものがある。 また、最近では看護師、理学療法士、歯科衛生士などのコ・メディカルを目指す学生を解剖実習に参加させる大学が増えている。
尚、献体を希望する患者の団体として、白菊会、不老会などがある。
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[編集] 歴史
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 神谷敏郎「献体の壁-二一世紀におけるわが国の篤志献体のゆくえ」、『UP』第33巻第5号(通巻第379号)、2004年5月。
- 日本解剖学会第2代解剖体委員会企画・編纂『わが国の献体』、日本解剖学会、1984年6月。
[編集] 外部リンク
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