王冠
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王冠(おうかん)とは、君主(特に国王)が自らの権威を示すために頭にかぶる冠のこと。英語で「Crown」。皇帝の場合には特に「帝冠」(Imperial Crown)とも。トヨタ自動車で生産されている人気高級乗用車、クラウンの名称もここから因む。
王冠(おうかん)とは、ガラス瓶を密封するための栓。
1892年にアメリカのウイリアム・ペインター(William Painter)により発明された。金属製の本体の側面に21本の溝が刻まれており、溝の上部が瓶の飲み口部の膨らみに噛み合い密閉される。瓶の飲み口部と王冠の寸法は規格化されており、口径は27mm、王冠の高さは5.97mmとなっている。本体の裏側にはパッキンが貼り付けられており、瓶の飲み口部に密着することで密封度が保たれる。パッキンには、コルクシート、PVC樹脂など様々な素材が利用されるが、現在ではほとんどの物がポリエチレン樹脂を用いている。
日本での歴史は、1900年に東京麦酒(前身は桜田麦酒で、後に大日本麦酒に吸収される)が利用したのが最初であるといわれている。
コレクションの対象物となることもある。