白米千枚田
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白米千枚田(しろよねせんまいだ)は、石川県輪島市白米町の棚田である。数が多いので千枚田と呼ばれるが、狭い田からの転という説もある。最も小さい田の面積は、0.2m2 程度。
国道249号と日本海との僅かな崖地に作られている。土地自体は肥えており肥料は通常より少なくてすみ反当たりの収穫量は2.6石程度。1638年頃に作られた谷山用水が利用されている。2001年 名勝に指定。かつては、田の下の土地で製塩が行われていたが海岸の浸食で塩田が水没し、現在は行われていない。
現在は田の所有者を中心に組織された白米千枚田愛耕会による耕作・保存活動が行われている。田植え・稲刈り時には広くボランティアを募って作業を行っている。また、日本海に向かってなだれ落ちるような美しい景観は、能登の観光スポットともなっている。
2006年5月に当時の小泉純一郎首相がこの地を訪れ、「絶景だよ、絶景」と褒め称えたエピソードは、地元マスコミで大きく取り上げられた。これにちなんで、同年秋に収穫されたコシヒカリは『絶景千枚田』の名で商品化された。