石川県立野球場
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石川県立野球場 | |
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Ishikawa Prefectural Baseball Stadium | |
施設統計 | |
所在地 | 石川県金沢市北塚町東220(西部緑地公園内) |
開場 | 1974年 |
所有者 | 石川県 |
管理・運用者 | 石川県県民ふれあい公社 |
グラウンド | 内野 - クレー舗装 外野 - 天然芝 |
照明 | 照明塔 - 6基 照度 - 投捕間:1750Lx 内野:1400Lx 外野:700Lx |
設計者 | |
使用チーム、大会 | |
石川ミリオンスターズ(2007年~現在) | |
収容能力 | |
17,126人 | |
規模 | |
両翼 - 91 m 中堅 - 122 m |
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フェンスの高さ | |
3.15m |
石川県立野球場(いしかわけんりつやきゅうじょう)は、石川県金沢市の西部緑地公園にある野球場。施設は石川県が所有し、県の外郭団体である石川県県民ふれあい公社が運営管理にあたっている。
目次 |
[編集] 歴史
1972年、金沢市北西郊外で整備が進められていた西部緑地公園内に石川県産業展示館が建設され、翌1973年にはこの展示館を中心に「日本海博覧会」が開催された。県立野球場は博覧会終了後の1974年に完成。なお、前年まで市内中心部にあった石川県営兼六園野球場は閉鎖、撤去された。西部緑地公園内には以後、陸上競技場、テニスコートなどが整備され、現在は石川県のスポーツの拠点として機能している。
1981年6月にナイター設備が追加設置された。6基の照明塔は兼六園の徽軫灯籠(ことじどうろう)を模してデザインされており、鉄塔は「X」の字になっているのが特徴。1993年にはスコアボードが磁気反転式に入れ替えられた。
開場以来、石川県内の高校野球公式戦の主会場として使用されている他、プロ野球公式戦も毎年2~3カード開催されている。地元新聞に中日新聞系の北陸中日新聞があることから、中日ドラゴンズが「北陸シリーズ」として、近年は富山市民球場アルペンスタジアムとの2連戦を主催開催している他、2005年までは千葉ロッテマリーンズが北國新聞社との共催で主催公式戦を開催していた。
しかし17,000人と収容能力が小さい上、築30年を越えて施設の老朽化が見られること、更には両翼が91.5mと狭隘であることなど、近年は施設の陳腐化が著しい。県内では新球場の建設構想もしばしば出てはいるものの、財政難などでいずれも頓挫している。この他金沢市内には、市が所有する金沢市民野球場があるが、1990年の完成時には後々スタンドを増築できるよう設計されているものの、こちらも財政難などで増築構想は未だ具体化に至っていない。
[編集] 主なエピソード
- 1993年6月9日に行われた読売ジャイアンツ対ヤクルトスワローズ11回戦は、白熱した投手戦となった。巨人先発門奈哲寛、ヤクルト先発伊藤智仁とも相譲らず、試合は終盤まで0-0のスコアレス。そして迎えた9回裏の巨人の攻撃、伊藤は篠塚和典へ初球を投じる直前、篠塚にタイムを取られてペースを乱してしまう。再開直後、篠塚は初球を狙ってフルスイング。打球は右翼ポール際へ飛び込むサヨナラ本塁打となり、1x-0で巨人が勝利した。伊藤はセ・リーグタイ記録となる16奪三振を奪いながら、好投は報われなかった。
[編集] 施設概要
- 両翼91.5m、中堅122m
- 内野:クレー、外野:天然芝
- 照明設備:6基
- 収容人員:17,126人(内野:ネット裏=セパレート席、一・三塁側=ベンチ席、外野:コンクリート階段)
- スコアボード:磁気反転式(LED式フリーボード、打率・本塁打数、風速表示等あり)
[編集] 交通
- JR金沢駅東口バスターミナル11番のりばより北鉄バス
- 「(56)白菊町経由 済生会病院」行で「西部緑地公園」下車すぐ
- または「(51)みどり・打木」行で「松島北」下車後徒歩約10分
- プロ野球公式戦等開催時は、金沢駅より臨時バス運行あり
- 北陸自動車道・金沢西インターチェンジより約5分
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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