祝一平
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祝 一平(いわい いっぺい、本名:三上之彦)(19?? - 1999)は、満開製作所の創業者、テクニカルライター、コラムニスト。男性。
[編集] 人物
- 1982年創刊の機種別パソコン雑誌、『Oh!MZ・Oh!X』のテクニカルライターとして活躍。「試験に出るX1」、「皿までど~ぞ」、「人類タコ図鑑」、「C言語講座PRO-68K」などを同誌に寄稿した。
- 技術系の記事ながらも『質実剛健』『その筋』『あやしい』などといった言葉を多用したユーモアを交えた独特な文章は、当時の読者に多大な影響を与えた。一方で、TRONプロジェクトを批判していた人物でもあった。
- 1986年に発表された、シャープのパーソナルコンピュータ、X68000の設計に協力した人物といわれている。
- 1986年に、『満開2号』というオリジナル設計のパソコンを開発するという目的で、有限会社満開製作所を創立(後に株式会社に改組)。1988年にはフロッピーディスクを媒体とした雑誌『月刊電脳倶楽部』(X68000シリーズ用)を創刊。X68000のサードパーティーとして経営を支えた。1990年代中盤頃より、ライターとしての活動は減り、電脳倶楽部の「変酋長の小屋」という日記風のエッセイのみとなった。
- 1998年には病気療養を理由に満開製作所の社長を辞任。
- なお、辞任の理由は他にも諸説がある。それはX68000シリーズの終了に伴い、社内でこの機種のサードパーティー事業を存続するか撤退かで論争が捲き起こり、そのあおりを受けての辞任ともいわれている。
- 遺稿は『Oh!X 1999春号』、「拡張電脳学入門講座 清く正しく21世紀」