神奈川駅 (東急)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神奈川駅(かながわえき)とは、かつて東京横浜電鉄→東京急行電鉄(東急)東横線に存在した鉄道駅である。
[編集] 駅概要
東京横浜電鉄(東横)が東横線の建設を行うに当たって、1926年に横浜側の仮終着駅として開設したのが当駅である。当時は近接して東海道本線・京浜電気鉄道にも神奈川駅が設けられており、また近くを横浜市電も通っていたことから、暫定ターミナルであっても市街へのアクセスを果たすことはできた。場所は高島山トンネルを抜けて線路がカーブした先、国鉄駅に隣接した場所で、山側に面してホームが設けられていた。
東横ではその後、予定通り横浜駅(2代目、現在の高島町辺り)までの路線延伸工事を進め、1928年5月に高島駅(後に本横浜駅を経て高島町駅と改称)までの延伸を果たす。更に10月には横浜駅が現在地に移転し、東横線も神奈川駅~本横浜駅間に横浜駅を新設した。なお、この時国鉄神奈川駅は廃止されたため、トンネルの出口付近へ東横の駅も移転したといわれている。
1950年、神奈川駅は横浜駅に近接していることもあり、廃駅となった。