福田村事件
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福田村事件(ふくだむらじけん)は、関東大震災後の混乱の中で、香川県の被差別部落出身者が千葉県で自警団員に虐殺された事件である。
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[編集] 事件の概要
[編集] 発生日・場所
大震災から5日後の1923年(大正12年)9月6日、千葉県東葛飾郡福田村(現在の野田市)三ツ堀の利根川沿い。
[編集] 被害者
香川県三豊郡の薬売り行商人15名。うち犠牲者は妊婦や子供を含む9名(妊婦の胎児を含め、10名とする説もある)。
[編集] 加害者
福田村および隣接する田中村(現柏市)の自警団。8人が殺人罪に問われて懲役3~10年の刑を受けたが、彼らの大半は、昭和天皇即位による恩赦で釈放された。
[編集] 事件の謎
「行商人一行の話す讃岐弁が朝鮮語と間違われたため」虐殺が起こったと言われているが、異説もある。事件後、加害者たちが極めて軽い処分を受けたことについて、部落差別が関係していると主張する者もいる。