私立中学校
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私立中学校(しりつちゅうがっこう)とは、学校法人が運営する中学校。市町村が設置する公立中学校の対概念。
入学に関しては、何らかの試験を科す。
学力試験を科す私立中学校の場合、遅くとも小学校4年生からの対策が必要とされ、首都圏では四谷大塚・日能研・SAPIX、関西では浜学園・希学園などの私立中学専門塾が盛況する。大抵は、大学までのエスカレーターを売り物にする。
首都圏の筑波大学附属駒場中学校・開成中学校・麻布中学校、関西の灘中学校・甲陽学院中学校、九州のラ・サール中学校は特に難関中学とされ、これらの学校に併置される高等学校は毎年東京大学・京都大学合格者を大量輩出している。
授業料も高額で、裕福な家庭の子弟しか行けない。高額の寄付金を要求されることもある。入学後も、一定の成績を維持しなければ、退学させられ地元の公立中学校に転校させられることがある。
一方、地方の私立中学では、定員割れを起こしている場合もあり、実質無試験のような形になっている。公立小学校の極めて優秀だった者と成績が悪かった者が同じクラスにいるという状態が起き、学校内で二極化が進んでいる。