竈門神社
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竈門神社 | |
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所在地 | 福岡県太宰府市大字内山字御供屋谷883 |
主祭神 | 玉依姫命 神功皇后 応神天皇 |
社格等 | 式内社(名神大)・官幣小社・別表神社 |
創建 | 天智天皇3年(664年) |
例祭 | 11月15日 |
竈門神社(かまどじんじゃ)は福岡県太宰府市の宝満山麓にある神社である。別称宝満宮。式内社で、旧社格は官幣小社。現在は縁結びの神様として知られる。
玉依姫命(たまよりひめ)を主祭神とし、相殿に神功皇后・応神天皇を祀る。大宰府の背後の宝満山にあり、宝満山の麓に下宮、山頂(830m)に上宮がある。八合目に中宮があったが、現存せず跡地が残っている。
天智天皇3年(664年)に大宰府が設置されたとき、鬼門 (北東)に当たる竈門山(宝満山)の麓で鬼門除けの祭祀が行われ、白鳳4年(673年)、その地に社殿が造られたと伝えられる。『延喜式』では名神大社に列し、九州の総鎮守とされた。天智天皇12年(673年)、心蓮(しんれん)という僧が山中で修行中に玉依姫が現れたとされることにより、朝廷によって社殿(上宮)が建てられた。
平安時代には唐に留学する最澄や円仁が渡航の安全を祈り、空海等にも縁のある信仰の山である。英彦山との関係で修験道の道場となり、竈門山寺、宝満大菩薩と称した。竈門山寺は古代・中世にわたって九州の代表的な寺院で、山麓には堂や坊が建てられたが、室町時代以降の戦乱で衰退した。明治の神仏分離・廃仏毀釈により、仏教色の強い竈門山寺は建物のほぼ全てが破壊され、わずかに残った一つの社殿が村社竈門神社とされた。山中に石仏や堂跡が残る。その後、祭神が神武天皇の母神の玉依姫命であり、かつての式内社、九州総鎮守であることなどから、明治28年、官幣小社に昇格した。現在の社殿は昭和6年に造営されたものである。
福岡県を中心として当社に対する信仰(宝満信仰)があり、各地に勧請が行われている。
目次 |
[編集] 境内
- 春はサクラ、シャクナゲ、秋は紅葉が美しい
[編集] 周辺情報
- 宝満山登山(九州自然歩道)
- 有智山城跡
- 九州登山情報センター・山の図書館
- 九州温泉村・都久志の湯
- 有智山荘
- 太宰府梅林アスレチックスポーツ公園
[編集] 交通
- コミュニティーバスまほろば号終点「内山」下車直ぐ
- 有料駐車場あり