立石泰則
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立石泰則(たていしやすのり、1950年 - )はノンフィクション作家、ジャーナリスト。福岡県北九州市生まれ。
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[編集] 略歴
1978年、中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者、週刊誌記者などを経て、1988年に独立。企業経営者が主な取材対象で、松下幸之助の生涯を丹念に取材した『復讐する神話』(文藝春秋)でデビュー。書籍、月刊誌、週刊誌などに多数の企業レポートを執筆している。西武グループの堤義明・堤清二兄弟やソフトバンクの孫正義社長などが世間一般から高く評価されていた頃から、厳しい評価を下していたことでも知られる。また、ソニーに対しては比較的好意的な著書が多い。多くの経済ジャーナリストがテレビに出演することを好むが、立石はテレビ出演を避けているようで、コメンテーターとして顔を出すことは滅多に無い。現在も、講談社、文藝春秋、小学館、日本経済新聞社、プレジデント社などから意欲的に作品を発表し続けている。また、テレビ出演はしないものの講演活動やライター養成講座の講師などは積極的に引き受けている。
[編集] 著書
- 『復讐する神話―松下幸之助の昭和史』
- 『ソニーの「出井」革命』
- 『チャイナリスク ある邦銀の挑戦』
- 『淋しきカリスマ堤義明』
- 『魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ』上下巻
- 『ソニーと松下―二十一世紀を生き残るのはどちらだ!』
- 『三和銀行香港支店』
- 『女性を創造する―ワコール物語』
- 『異端の勇気―ソニー革命の起爆剤』
- 『堤清二とセゾングループ』
- 『漂流する経営―堤清二とセゾングループ』
- 『土地の魔術―地価高騰の舞台裏を検証する』(共著)
- 『覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年』上下巻
- 『ふたつの西武―揺らぐ兄弟の王国』
- 『井深大とソニースピリッツ』
- 『ふたつの轍―ワコール・塚本幸一を支えた男たち』
- 『働くこと、生きること』
- 『地方の王国』
- 『ソニー革命―ブロードバンド戦略を築く男たち』
[編集] 受賞歴
- 『覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社、講談社文庫)で第15回講談社ノンフィクション賞受賞。
- 2000年に『魔術師三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で第十回(99年度)ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。
[編集] 著書改ざん訴訟
99年に文藝春秋から出版された『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』について、著者の同意を得ずに193ヶ所の改ざんが行われて出版されたとして、立石は版元などに1100万円の損害賠償請求訴訟をおこした。作家が版元である出版社を訴えた異例の裁判として注目されたが、2001年10月30日、東京地裁は文藝春秋に対して200万円の支払いを命じ、立石の勝訴に終わった。
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