篠原有司男
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篠原 有司男(しのはら うしお、1932年1月17日 -)は日本の美術家。本名牛男(読みは同じ)。
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[編集] 略歴
東京麹町生まれ。愛称「ギューチャン」。 1952年、東京芸術大学美術学部油絵科に入学、林武に師事。1957年、同校を中退。1960年、「読売アンデパンダン展」で活躍していた吉村益信、赤瀬川原平、荒川修作らとともに「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成し、短い活動期間に多くの伝説を残す。その後も「イミテーション・アート」や「花魁シリーズ」などの「悪趣味」で「スキャンダラス」な作品を次々と発表。「ボクシング・ペインティング」は篠原の代名詞となるが、これはマスメディア向けのパフォーマンスであり、芸術のつもりは毛頭なかったとのちに赤瀬川との対談で明かしている。1969年、ロックフェラー三世基金の奨学金を受けて渡米、以後ニューヨーク在住。2007年、第48回毎日芸術賞を受賞。
[編集] 主な展覧会
- 「篠原有司男個展」(Japan Society Gallery、ニューヨーク、1982年)
- 「アクション〜行為がアートになる時1949-1979」(ロサンジェルス現代美術館・東京都現代美術館ほか、1998年−1999年)
- 「篠原有司男 ボクシングペインティングとオートバイ彫刻展」(神奈川県立近代美術館、2005年)
[編集] 著書
- 『前衛の道』 美術出版社、2006年(1968年初版の復刻)。ISBN 4568221285
- 『篠原有司男対談集 早く、美しく、そしてリズミカルであれ』 美術出版社、2006年。ISBN 4568221277
- 『篠原有司男ドローイング集 毒ガエルの復讐』 ギュウチャンエクスプロージョン!プロジェクト実行委員会、2006年。ISBN 4568221293