糸島半島
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糸島半島(いとしまはんとう)は福岡県北西部、玄界灘に突出した半島である。福岡市西区今宿と前原市加布里を境界にして、突出した部分を指す。瑞梅寺川や雷山川の堆積物によって、北部の島嶼部分と南部の雷山山塊がつながったものである。
[編集] 自然
沿岸一帯は玄海国定公園に指定されている。とりわけ、白砂青松の松原が多く生の松原(いきのまつばら)、幣の松原(にぎのまつばら)がある。他にも三大玄武洞とも謳われる芥屋大門(けやのおおと)や二見ヶ浦など景勝地が多い。また、福岡都市圏から近いために、別荘やゴルフ場などの開発も進んでいる。
また、温暖な気候と大消費地への近接性から、花卉や果樹などの栽培が盛ん。
[編集] 歴史
糸島半島一帯は古代の伊都国があった場所とされる。とりわけ、前原市にある平原遺跡(ひらばるいせき)はその存在を裏付けた。他にも曲り田遺跡などがある。
また、中世には元寇に際して、防塁が築かれた歴史がある。
近年は福岡都市圏の拡大やJR筑肥線の複線化などによって、前原市などで宅地開発が著しいほか、近郊の観光地として海水浴場、ゴルフ場など観光開発が顕著であり、開発が行われた場所では自然保護においても問題になっている。前述した二見ヶ浦はサーフィンの名所としても知られる。
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