玄界灘
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玄界灘(げんかいなだ)は、日本海の西端・南端の海域である。大陸棚が広がり、対馬海流が流れて世界有数の漁場として知られる。
玄界灘のことを「玄海」(げんかい)とも言う。「玄海灘」は両者が混同されてできた表記であるが、韓国語では「玄界灘」ではなく「玄海灘(ヒョン・ヘ・タン)」という。
無法松の一生にて小倉祇園太鼓が「玄界灘の荒波に…」として有名であるが、小倉が面しているのは狭義には響灘である。ただし、響灘も広義の玄界灘には含まれる。
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[編集] 地理
日本海の南西端で、山陰地方から九州北部沖に広がる海域である。対馬海流が流れている。新生代になってから日本列島の原型が形成された頃は日本海は巨大な湖で、その当時は朝鮮半島と陸続きであった。そして、第四紀の頃に玄界灘にあたる海域が形成されたとされる。
この玄界灘には未知なる海底断層が存在しているとみられて福岡市の警固断層に関係する可能性が指摘されており、学術機関で研究や調査がなされている。
九州・山口沿岸部の気候は温暖であるが、冬は日本海側気候の特徴が現れる。北西の季節風と対馬海流の影響で雲が発生するために曇天の日が多く、沿岸部に雨・雪を降らせることもある。
1905年には東郷平八郎が率いる連合艦隊とロシア帝国のバルチック艦隊(バルト海艦隊)との間で発生した日本海海戦の激戦地となった。
また、2005年3月20日10時53分には福岡市沖を震源地とするM7.0の福岡県西方沖地震(福岡県北西沖地震)が発生して福岡県や佐賀県で震度6弱を観測する大地震となった。
[編集] 範囲
- 日本海の一部で、大韓民国や日本の島根県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県に面しており、広さは不確かだが約1万3千平方キロメートルである。
- 南側は全て水深200m以上の大陸棚である。南西から北東に向かって対馬海流が流れている。
- また、宗像市以東から、島根県以西を響灘という。
[編集] 漁業
対馬海流が流れ、世界有数の漁場として知られる。下関漁港、博多漁港においては多くの魚介類が水揚げされる。
[編集] 主な港
[編集] 範囲内にある島
[編集] 関連項目
- 玄界灘海難事故
- 玄海灘に立つ虹(KBSワールドラジオの番組)
- 日本海海戦
- 福岡県西方沖地震
- 福岡ソフトバンクホークス(応援歌『いざゆけ若鷹軍団』の歌詞に登場)
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