肺気腫
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肺気腫(はいきしゅ、Pulmonary emphysema)とは、閉塞性肺疾患の一種で肺胞壁の破壊的変化を伴う疾患である。気道や終末細気管支から末梢にかけての含気区域が異常に拡大する病態を示し、中年以降の男性に多く発症し喫煙との関係が深い。近年増加傾向にある。なお、進行は緩慢ではあるが、放置すると肺性心に移行するため注意が必要である。
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[編集] 原因
また、慢性気管支炎との関係も取り立たされている。
[編集] 症状
咳、痰、運動時の息切れ、喘鳴、動悸、浮腫等が見られる。呼気性の呼吸困難からのチアノーゼを呈し、不安感や意識障害を併発することもある。聴診ではラ音を、視診ではビール樽状胸郭や太鼓ばち指を診る。
[編集] 検査
- 胸部X線検査
- 気管支造影検査
- 肺胞の破壊像が全体的に見られる。また、抹消気管支拡張像も見られる。
- 呼吸機能検査
[編集] 治療
- 転地・転職(地域・職業的原因)、禁煙等の原因除去若しくは対策
- 感染予防・治療(鎮咳・去痰等)の気道浄化
- 気管支拡張剤投与による気道攣縮の除去
- 間欠性陽圧呼吸器の使用による呼吸不全改善
- 腹式呼吸の強化運動による換気運動の是正
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