腸粉
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腸粉(ちょうふん、広東語 チョンファン cheung4fan2、 中国語 チャンフェン chángfěn)は、コメを原料に作る広東式点心の一種。猪腸粉(ちょちょうふん。広東語 ジューチョンファン jyu1cheung4fan2、 中国語 ジューチャンフェン zhūchángfěn)」ともいい、中国語では「拉腸」(ラーチャン、lācháng)ともいう。
[編集] 概要
香港や広州の朝食メニューや飲茶の点心として一般的な食品。粥の専門店のサイドメニューとしてもよくみられる。蒸して作るライスヌードルの一種で筒状に丸められた形がブタの腸に似ていることから、名付けられた。味がほとんど付いていないので、肉などの具を巻き込んだり、醤油だれをかけたり、唐辛子味噌などを付けて食べる。
[編集] 製法
水につけたうるち米を石臼やミキサーにかけて、乳液状にし、でん粉を加えて食感を調整する。バット状の木枠に布をかけて、容器とし、乳液状の原料を薄い層になるように流し込んで、10分余り蒸し、布ごと枠からはずして、具を巻き込む場合は上に乗せ、端から丸めるように布から分離する。食べやすい長さに包丁や料理鋏で切って、皿に載せて出す。
暖かさと、表面のしっとり感を保つために、皿ごと蒸しておく場合もある。その場合は、客の目の前で調理用はさみなどで、いくつかに切りわけ、醤油ベースのたれと油をかける。刻みネギや煎りゴマを散らす場合もある。マレーシアでは甘みのある味噌だれをつける事も多い。
[編集] 種類
中に巻き込む具には、剥きエビ、干しエビ、チャーシュー、牛肉などの肉、魚肉などが多い。前に具の名前が付く場合、「腸粉」を「腸」と略していうことも多い。例:「叉焼腸粉」を「叉焼腸」という。近年は、焼きそばのように、味をつけて炒めて出す場合もある。