自発光式メーター
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自発光式メーター(じはっこうしきメーター)は自動車のメーターの方式で、エンジン始動中、常にメーターパネルの文字や針が光るもの。文字をメーター内の照明で照らす方式ではなく、文字そのものが発光する構造になっている。常時発光(点灯)式と称されることもある。この形式のメーターは、パネル全面をブラックアウトして盤面の文字と針を発光させるものがほとんどだが、近年では旧来の文字と針があらかじめ写っているメーターで常時発光形式をとるものも登場している。
「ON」であれば常に点灯しており、車幅灯等の点灯・消灯とは連動しない。ただし夜間を想定してか、カーオーディオのディスプレイや車内照明等と同様に車幅灯、前照灯をONにすると照度が若干落ちる。視認性が高いのが特徴だが、常に明るく(点灯して)見える為、メーター照明の点灯で車幅灯の点灯を認識しているドライバーは注意が必要である(大抵の場合、車幅灯点灯表示灯がメーターパネルに備えられている)。またメーターパネルに直射日光などの強い光が当たると、文字が判別できなくなる事もある。
1989年10月に登場したトヨタ・セルシオ(レクサス・LS)が初採用した。その後、90年代には従来の透過照明式メーターや虚像式デジタルメーター(トヨタは「スペースビジョンメーター」、日産は「バーチャルビジョンメーター」と称していた)に代わって高級車を中心に多く採用され、現在は小型車や軽自動車にまで広く普及している。
[編集] 国内メーカー別・自発光式メーターの呼称
- トヨタ…オプティトロンメーター
- 日産…ファインビジョンメーター
- マツダ…ブラックアウトメーター
- スバル…エレクトロ・ルミネセントメーター
※モデルによっては「ホワイト・ルミネセントメーター」、「レッド・ルミネセントメーター」(赤色発光型)と称される場合もある。
- 三菱…ハイコントラストメーター