デジタルメーター
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デジタルメーターとは、針と文字盤によるアナログ表記ではなく、デジタル表記されるメーターのこと。主に文字盤は液晶パネルが使われる。バイクや車、飛行機などのスピードメーターや距離計、高度計を始めとして、様々な用途に使われている。
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[編集] 概要
乗用車ではシトロエンがCXで採用されたのが始まりとされている。これは回転ドラムを採用したボビン式を用いるもので現在のデジタルメーターとは異なるものであった。その後、LED式としてアストンマーチン・ラゴンダにも採用されている。
日本車では1981年に登場した初代ソアラが、「エレクトロニック・ディスプレイメーター」の名称で初めて採用した。そして、80年代のバブル前期に「デジタルは先進的で格好いい」ともてはやされて普及した。高級車以外はほとんどがオプション設定ではあったが、高級車やスポーツカーからコンパクトカーにいたるまで、ほとんどの車種でスピードメーターやタコメーターなどに使われた。しかしながら、この当時は、映らなくなる故障が多く、またユーザーからも「光があたると見にくい」や「アナログの方が直感的に分かる」などと言われ、またバブルがはじけコストが重視されるようになり90年代に入ってから採用する車種は減った。しかし、数字だけを表示し反応速度も必要とされず小型ですむ距離計(オドメーター)にはデジタル式が多用されるようになった。
21世紀に入り、i(アイ)やシビックなどのパネルに、再び多く採用されるようになっている。これは故障しにくい液晶パネルが安価に製造できるようになったことやデザイン上の理由が主である。
[編集] 採用例
[編集] トヨタ自動車
- ソアラ(4代目はアナログのみ)
- センチュリー(2代目)
- マークII
- チェイサー
- クレスタ
- プリウス
- Opa
- WiLL サイファ
- ヴィッツ(2代目からはアナログのみ)
- カローラスパシオ(2代目からはアナログのみ)
[編集] 日産自動車
[編集] 本田技研工業
[編集] 三菱自動車工業
- 三菱・i(タコメーターはアナログ)
[編集] いすゞ自動車
- いすゞ・ピアッツァ(初代のみ)