航海練習船
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航海練習船(こうかいれんしゅうせん)は外洋での航海術を習得するために建造もしくは改装された船である。航海術の習得を主な目的とした船では、独立行政法人航海訓練所の練習帆船日本丸や海王丸などがよく知られている。その他、漁業などの実習を目的とした船舶も多く、航海練習船は商船高等専門学校や海上技術学校(旧海員学校)、水産高校などで活躍している。
この種類の艦船は、海上自衛隊においては練習艦と、海上保安庁においては練習船とそれぞれ呼称している。
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[編集] 日本の主な航海練習船
[編集] 独立行政法人 航海訓練所 航海練習船
- 帆船練習船
- 日本丸 - 初代は、1930年(昭和5年)に進水した帆船である。二代目の就航に伴い、用途廃止され、現在は日本丸メモリアルパークに係留展示されている。二代目は、昭和59年に就航。帆を広げたときの姿から、「太平洋の白鳥」と呼ばれる。
- 海王丸 - 日本丸の姉妹船。初代海王丸は、初代日本丸と共に、1930年(昭和5年)に進水。二代目の就航に伴い、用途廃止され、現在は富山県射水市の海王丸パークに係留展示されている。二代目は、平成元年に就航。一般の方も『研修生』として乗船が可能。平成16年10月20日、実習生が乗船し、富山港沖に避泊していたところ、台風23号の強風によって漂流し、防波堤に座礁する事故が発生。平成18年1月5日、修繕を終え再就役した。練習帆船日本丸が「太平洋の白鳥」と呼ばれるように、練習帆船海王丸は「海の貴婦人」と呼ばれる。
- 汽船練習船(蒸気タービン)
- 大成丸 - 航海訓練所で現役最年長の練習船。平成16年2月に大改修工事を実施。
- 北斗丸(引退)
- 汽船練習船(ディーゼル機関)
- 銀河丸 - 平成16年6月に就航した最も新しい練習船。
- 青雲丸 - 平成9年に就航。
[編集] 学校所属船
- 耕洋丸 - 水産大学校 漁業実習船
- 天鷹丸 - 水産大学校 漁業実習船
- 汐路丸 - 東京海洋大学 航海実習船
- 深江丸 - 神戸大学海事科学部 航海実習船
- 豊潮丸 - 広島大学生物生産学部 漁業練習船 調査研究船
- 勢水丸 - 三重大学生物資源学研究科 航海実習 調査研究船
- 広島丸 - 広島商船高等専門学校 航海実習船
- 鳥羽丸 - 鳥羽商船高等専門学校 航海実習船
- えひめ丸 - 愛媛県立宇和島水産高等学校 漁業実習船
- 大島丸 - 大島商船高等専門学校 航海実習船
- 弓削丸 - 弓削商船高等専門学校 航海実習船
- 若潮丸 - 富山商船高等専門学校 航海実習船