航空路管制
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航空路管制(こうくうろかんせい)は計器飛行方式 (IFR) で航空路を飛行中の航空機に対する航空交通管制である。
[編集] 日本
管制機関は航空交通管制部 (ACC) であり、日本には札幌、東京、福岡、那覇の4ヶ所にある。アメリカ合衆国のアンカレッジACC及びオークランドACCの分担空域と接する太平洋上の広大な空域は福岡FIRとして福岡交通管制部内にある航空交通管理センター(ATMC)の管轄下にある。それぞれの管制部は、管轄空域を多くの管制席(セクター)に業務を分けて行っており。最も広い範囲の空域を担当している東京航空管制部の場合は、17のセクターに分けて業務を行っている。航空路管制業務は1セクター毎に「対空席」「地区席」「調整席」の3人体制で行われる。「対空席」はいわゆる「レーダー席」と呼ばれ、航空機と直接交信を行い、上昇や降下、進入許可等の管制指示や管制許可を出す。「地区席」は、自己のセクター管轄下にある空港からの出発機に対しての管制承認の発出や、隣接する外国FIRと入域、出域機の移管情報等の送受をランドライン電話により行ったりする。「調整席」は、対空席と地区席との間に入り、レーダー席の業務量、負担を考えながら他セクターと調整をするなどして業務の円滑化をはかる。