菅原天満宮 (奈良市)
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菅原天満宮 | |
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所在地 | 奈良県奈良市菅原町518 |
位置 | 北緯34度41分08秒 東経135度46分42秒 |
主祭神 | 天穂日命 野見宿禰 菅原道眞 |
社格等 | 式内社(小)・郷社 |
本殿の様式 | 流造 |
例祭 | 10月10日 |
主な神事 | 御田植祭(2月25日) 筆祭り(3月21日) |
菅原天満宮(すがわらてんまんぐう)は、奈良県奈良市にある神社である。式内社で、旧社格は郷社。旧称菅原神社。
祭神は天穂日命・野見宿禰・菅原道真であるが、元々は天穂日命のみであった。一帯はかつて菅原邑といい、菅原道真を出した菅原氏は、祖先がこの地に住んでいたことからその名がつけられたものである。天穂日命・野見宿禰は菅原氏・土師氏の祖神である。
創建の由緒は不詳であるが、この一帯を拠点としていた土師氏が祖神の天穂日命を祀ったものと見られる。延喜式神名帳では小社に列している。平成14年(2002年)、それまでの菅原神社から菅原天満宮に改称した。
当地は菅原道真の生誕の地であるとの伝承がある。「道真の母が菅原氏の本拠であるこの地に戻って道真を出産した」と伝えられており、神社の東にある池(現在は「誕生池」と呼ばれる)の水を産湯に使ったとも伝わる。ただし、それを裏付けるような史料はなく、道真とは関係のない菅家の旧館を道真の誕生所と誤ったものという説もある。