蠅声の王
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蠅声の王 | |
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対応機種 | Windows98/Me/2000/XP |
発売元 | Lost Script |
発売日 | 2006年4月28日 |
ジャンル | デジタライズド・ゲームブック |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 1+α |
セーブファイル数 | 100+8(Tab bookmark) |
メディア | DVD-ROM |
画面サイズ | 800×600 16bit |
BGMフォーマット | PCM |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり(パラグラフ内) |
メッセージスキップ | なし |
オートモード | なし |
備考 | 要ホイールマウス |
『蠅声の王』(さばえのおう)は、2006年4月28日にLost Scriptから発売された18禁アドベンチャーゲーム。
初回版にはオリジナル六面ダイス2個・記述用ステータスシート封入。
目次 |
[編集] 概要
本作はゲームブランド「Lost Script」のデビュー作。「デジタライズド・ゲームブック」と銘打たれたジャンル通り、『ゲームブック』をそのままデジタルゲーム化したかような作品となっている。その一風変わったゲーム性が評価され、『美少女ゲームアワード2006』にてニュージャンル賞を受賞した。
[編集] システム
物語全体が???個のパラグラフ(段落)に分けられ、それぞれに1~???の番号がふられている。「1」からゲームが始まり、プレイヤーは各章末の選択肢で指定されたパラグラフへと移動しながらテキストを読み進めていく…というのが基本的なプレイスタイル。だが、画面上の「スフィア」という球体に任意の数値を入力することで、いつでも好きなパラグラフへと直接移動することもできる(100と入力すれば100章目に飛べる)。つまり、パラグラフの配置番号さえ知っていれば途中を飛ばしていきなりエンディングに行くこともできるようになっている。
戦闘やイベントなどで結果判定を行う際は、画面上の「デジタルダイス」(または同梱の六面ダイス等)を振って結果を求める。しかし、ダイスを振って出た結果は自己申告で入力するシステムの為、何度も振り直したり、結果を偽証(1しか出なかったのに6の目が出たということにしたり、そもそもダイスを振ることすらせずに好きな結果を入力したり)することができる。正直にダイスの出目に従うかどうかはプレイヤーの自由。
ステータスやアイテム個数の記録なども自分で行う(ゲーム内部ではこれらの数値が自動処理されない)。例えば、敵から3のダメージを受けたことになった場合、現HPから3を引いた数をプレイヤー自身が紙に書き留めるなどして記録することになる(つまりこれも自己申告のため、ダメージ自体なかったことにもできる)。
このように、プレイヤーの意思次第で正当なプレイも“ズルい”遊び方もできる点も実際のゲームブックと同様になっている。ちなみにズルプレイを行うことはメーカー公認である。
[編集] スタッフ
- シナリオ
- 大槻涼樹
- 原画・キャラクターデザイン
- vanilla
- 音楽
- グールデザイン
- atu