西山千明
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西山 千明(にしやま ちあき、1924年-)は日本の経済学者。福岡県出身。立教大学経済学部卒業。シカゴ大学大学院哲学研究科博士課程修了。シカゴ大学講師、立教大学教授を経て現在、立教大学名誉教授、スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員。専門は、理論経済学、貨幣論、経済哲学、人的資本論。
[編集] 人物
シカゴ大学ではハイエク門下に入り、ミルトン・フリードマンらと自由主義経済哲学、貨幣理論を学んだが、その学識は深い。はやくからこのシカゴ学派の自由主義経済哲学を日本に紹介し、日本におけるマネタリズムの樹立、自由主義哲学の拡充に貢献した。また、ハイエクの設立した反共産主義的立場に立つ学者組織(モンペルラン・ソサイエティ)の会長も務めた。近年の不況につづく「時短」ブームにあっては、時短を政府の政策とするのでなく、「基本的には経済の営み、つまり働く人々と企業の自発的営みにまかせ」不況を克服すべきだと論じた。
[編集] 著書
著作
- 『第四の選択』(PHP研究所、86年)
訳書