転売屋
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転売屋(てんばいや)とは、手に入りにくいホビー関連の商品や人気アーティストの公演のチケットなどを販売目的で入手し、インターネットオークション等にて販売する事を生業・趣味とした人々を指す呼称(主に、定価または希望小売価格をはるかに上回る高額で販売することを指す)。転売行為を専門に行うもののの意。
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[編集] イベント時の問題
各種大型ホビーイベント(ワンダーフェスティバル・ワールドホビーフェスティバル)などに人を雇い、徹夜行為をさせて人気のある商品を買い占める行為が問題になっている。
また、本来物を作り売る為にあるディーラーパスをディーラー入場する為だけに入手する。ダミーのディーラーを作り、一般入場より先に会場内で買い物をしてしまう行為も問題とされている。
コミックマーケットをはじめとする同人誌即売会においては、買い取り価格の高いイベント当日の出来るだけ早い時間に古書店や同人ショップに転売、あるいはインターネットオークションにアップロードするため、いち早く目的の頒布物を買った直後相当の人数の転売屋が退場する。このため一般入場者の入場が終了しないうちに退場する大量の転売屋の退場路を確保することが必要になる。このことが入場整理に関して大きな負荷となっている。
[編集] 転売屋の悪と不正
正規のルートから入り、自分の為に買いたい一般入場者から見れば迷惑この上無い存在であるが、大部分の大型イベントは首都圏のような大都市圏でしか開催されず、採算の取れない地方では全くと言っていいほど開催されない。そのため会場に出かけるまでの時間と交通費が多くかかり参加が難しい地方の在住者は「商品そのものの実売価格」「商品の送料」「出品者が購入した際の手間」「交通費」「その他の諸経費」などを合計して天秤に掛け、ある程度のプレミア価格でも購入するという選択は一手段として存在しているのが実態である。
[編集] 高額人気商品の買占め
2006年11月頃から、ニンテンドーDS、Wiiなどの高額な人気商品を狙い、ネットオークションなどに転売する行為が多数みられる。
これらの商品は、単価が高いため転売による1商品あたりの利益が大きく、学生・ニート・主婦など比較的自由に時間を使える者が、小遣い稼ぎ感覚で転売行為を行うことにより、全体として買い占めによる価格の吊り上げ状態になってしまうことが社会問題となっている。
2006年に、日本で行われたバスケットボール世界選手権の観客席最前列が200,000円でネットオークションに出品されたが、落札されることはなかった。
[編集] インターネットスラング
同意語としてテンバイヤーというインターネットスラングがある。この語源は「転売」と「バイヤー」を掛け合わせた造語であり、多くは侮蔑的用法で用いられる。他の蔑称として転売厨もある。
[編集] 関連項目
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