追い風参考記録
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追い風参考記録(おいかぜさんこうきろく)とは、陸上競技の短距離走や走り幅跳び等の走方向の追い風による顕著な影響が認められる競技種目において、風速が追い風2.0mを超えると各種大会の順位付けの記録は付くが、公認記録としては認められず「参考記録」にとどめられること。追い参(おいさん)と略されることもある。
混成競技では、追い風4m以内であれば混成競技の記録として公認される。追い風4.0mを超えると混成競技の記録としても「追い風参考記録」となる。
世界陸上競技連盟の競技規則に沿った競技会での記録でないと、公認記録とならない。
俗語として、他競技においてもルールの大幅な改定や競技環境の変化などによって生まれた新記録や、逆に今後破られる可能性のなくなった過去の大記録を指して、比喩的に用いられることもある。 野球ではアメリカメジャーリーグで、ロジャー・マリスが1961年にベーブ・ルースのシーズン最多本塁打記録を抜く61本塁打を記録しながら、試合数の違いを理由に参考記録にとどめられた例などがある。