金蘭千里高等学校・中学校
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金蘭千里中学校・高等学校(きんらんせんりちゅうがっこう・こうとうがっこう)は
大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号にある私立の共学中高一貫校。
一学年150人程度の小さな学校であり、高校入試を行わないためほぼ全員が金蘭千里高等学校へと内部進学するのが特徴である(1983年までは高校入試を行っていた)。 制服着用必須で男子は学帽、女子はベレー帽をかぶることになっている。 1965年に学校法人金蘭会学園の学校として開校した。以前は4階建ての校舎であったが、2005年4月より同敷地に立てられた7階建ての新校舎に移転した。
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[編集] 組織・構成
金蘭千里中学校・高等学校からなる。以前は千里金蘭大学・金蘭会学園と共に学校法人金蘭会学園の一員だったが、2005年に新たに学校法人金蘭千里学園を創設した。 なお、別法人となったが現在でも千里金蘭大学とは同じキャンパス内に校舎を置いている。
- 校長 辻本賢
中高ともに同じ教員で垣根は無いといえる。
[編集] 特色
- 中高一貫教育
他の中高一貫校同様、中高6年間のカリキュラムを高校2年までの5年間で終え、高校3年では演習問題中心の授業で受験対策を1年掛けて行うシステムが採用されている。高校2年から文系クラス・理系クラス・医進クラスに分かれる。 他校と異なるのは、高校入試を行わないため、6年間同じメンバーで1学年が構成されている点である。1学年の人数が少ないため、同じ学年の人は大抵覚えてしまうのが特徴といえる。
- 20分テスト
金蘭千里の勉強スタイルとして月曜から金曜まで毎日行われる20分テストがある。 これは毎日小テストを行うことにより日々の生徒の学習を促すシステムとなっている。 中間期末テストに相当する試験もある(三教科テストなど)が、各学期の成績に加味されるのは8割方この20分テストの成績である。 このシステムが中学入試の偏差値の割に進学実績が高い本校の実績を生み出していると言っても過言ではない。
- 春・夏・冬の長期休暇に、コースと呼ばれる補助的な勉強期間を設けている(その期間の登校は強制となっている)。また、夏期コース中に中1,2年生を対象とした、水泳訓練がある。
- クラブ活動
- 運動部
サッカー部(男子のみ) バレーボール部(女子のみ) テニス部(男女とも。2006年新設)
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- 文化部
現在は音楽部、美術部、生物部、文芸部、PLS、ESSなどがある。 運動部ほどの人気があまりないため、年度等によって開設されるものは若干異なる。
- 秋には「高中祭」が行われ、クラス対抗で男子はサッカー、女子はバレーボールの試合が行われ、各文化部の出し物もある。
- 春には関西周辺などでの「キャンプ」、秋には勝尾寺、北摂霊園方面まで20km前後歩く「徒歩訓練」が行われている。
- その他
中学入試の倍率は、年々低下傾向にある。 奈良県や、滋賀県から来ている生徒もいる。 学校の周辺は、緑に囲まれ、中1のキャンプ場である、吹田市の北公園もある。 新校舎になり、高学年からは、教室の階が遠いとの不満もある。 6年間皆勤することは、非常に難しい。 なぜなら、移動教室も遠く、一つの授業にでも遅れたら、その時点で遅刻が付くからである。