中高一貫校
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中高一貫校(ちゅうこういっかんこう)とは、中学校から無試験あるいはそれに近い形で併設の高等学校に進学できるシステムを取っている学校のことも言う。また最近では、既存の中学校と高等学校を統合した中等教育学校のことも併せていう。
元々は私立の学校がほとんどであったが、個々の生徒の能力に合わせた教育をするためには、中学校と高等学校で全く別な教育をするよりも、一貫性を持たせた教育をした方がよいという考えから、現在では中学校と高等学校の教育を統合した公立の中高一貫校が徐々に作られてきている。
一部では小中高一貫校を作ろうという動きもある。2005年、群馬県太田市に開校したぐんま国際アカデミーは、現在まだ初等部1、2、4、5年生のみ在籍しているが、小中高一貫校として設置された。一方、山梨県の日本航空学園も小中高一貫校の設立を計画したが、現在のところ計画を中止している。
歴史的な観点から見ると、戦前の七年制旧制高校が(中学5年+高校3年の8年間の教育を短縮して7年間で修了していた)アイディアのもとであると考えられる。
2006年4月現在、富山県だけは中高一貫校が存在しない。