鈴木光男
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鈴木 光男(すずき みつお、1928年 - )は経済学者。専門はゲーム理論。
福島県出身。東北大学経済学部において、安井琢磨に師事する。同大学を卒業後、同大学講師、プリンストン大学研究員、東京工業大学教授、東京理科大学教授を歴任。その間、日本で最初にゲーム理論を紹介し、70年代から東京工業大学で研究と教育を行なうことで、日本における「ゲーム理論の祖」たる役割をはたした。90年代に入って、ゲーム理論が欧米に遅れることなく日本でもミクロ経済学のメインストリームとなれたのは、長年にわたる鈴木の熱心な啓蒙活動、そして優れた弟子の育成によるものである。鈴木門下には、中村健二郎(故人)、中山幹夫、金子守、武藤滋夫、岡田章、船木由喜彦など、日本のゲーム理論研究を支えてきた逸材が揃っている。また鈴木は、マクロ経済学の研究者・小野善康の学部時代の卒論指導教授でもある。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『人間社会のゲーム理論』(講談社 1970年)
- 『ゲーム理論入門』(共立出版 1981年)
- 『新ゲーム理論』(勁草書房 1994年)
- 『ゲーム理論の世界』(勁草書房 1999年)