東京工業大学
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東京工業大学
大学設置 | 1929年 |
---|---|
創立 | 1881年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人東京工業大学 |
本部所在地 | 東京都目黒区大岡山2-12-1 |
キャンパス | 大岡山(東京都目黒区) すずかけ台(神奈川県横浜市緑区) 田町(東京都港区) |
学部 | 理学部 工学部 生命理工学部 |
研究科 | 理工学研究科 生命理工学研究科 総合理工学研究科 情報理工学研究科 社会理工学研究科 イノベーションマネジメント研究科 |
ウェブサイト | 東京工業大学公式サイト |
東京工業大学(とうきょうこうぎょうだいがく、英称:Tokyo Institute of Technology)は、東京都目黒区大岡山2-12-1に本部を置く日本の国立大学である。1929年に設置された。大学の略称は東工大、英語では TIT 、Titech 、Tokyo tech 等。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
工業分野の技術者育成を目的として設立された東京職工学校を発祥とする大学である。
[編集] 建学の精神(校訓・理念・学是)
「世界最高の理工系総合大学の実現」という長期目標を掲げ、「国際的リーダーシップを発揮する創造性豊かな人材の育成」「進化する創造性教育」等などを目的としている。
[編集] 教育および研究
東京工業大学は2006年4月、日本国内最速となるスーパーコンピュータ「TSUBAME」を稼働させた。このシステムは日本国内の大学としては初めて学部学生でも研究やレポートの作成用として自由に利用できるようになっている。東京工業大学関係者は「みんなのスパコン」という愛称で呼んでいる。が、あまり広くは使われていない。このスパコンの利用例としてはSupercomputing Programming Contestがある。
[編集] 沿革
[編集] 略歴
東京工業大学の起源は1881年に浅草区蔵前に設立された東京職工学校である。現在では3つのキャンパスに6研究科・3学部を設置している。
[編集] 年表
- 1881年5月26日 東京職工学校設立
- 1890年3月24日 東京工業学校と改称
- 1901年5月10日 東京高等工業学校と改称
- 1924年4月21日 校舎を大岡山へ移転(現在の大岡山キャンパス)
- 1929年4月1日 東京工業大学へ昇格
- 1949年5月31日 新制大学へ移行、工学部が置かれる
- 1953年4月1日 大学院工学研究科を設置
- 1955年7月1日 工学部を理工学部に改称
- 1956年4月1日 大学院研究科を工学研究科から理工学研究科に改称
- 1967年6月1日 理工学部を理学部と工学部に分割
- 1975年 長津田キャンパス(現在のすずかけ台キャンパス)開設
- 1990年6月19日 生命理工学部を設置
- 1992年4月1日 大学院生命理工学研究科を設置
- 1994年4月1日 大学院情報理工学研究科を設置
- 1996年4月1日 大学院社会理工学研究科を設置
- 2004年4月1日 国立大学法人法の規定により国立大学法人となる
- 2005年4月1日 大学院イノベーションマネジメント研究科を設置
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
[編集] 象徴
- 現在の大学歌は1957年に制定された、三好達治作詩、諸井三郎作曲の『東京工業大学歌』で、4番からなる。祝典などで使用される。
- 東京工業大学学生歌『桜花散り敷く丘』があるが、現在ではほとんど歌われない。
- シンボルマークは『ツバメと窓』、「工」の文字を窓に見立て「大」をツバメの形にデザインした。当時東京美術学校教授だった堀進二が1948年に図案した。
- スクールカラーは『ロイヤルブルー』、DICカラーガイドの641番で指定される色(系統色名:こい紫みの青)。2004年に正式に定められた。参考値であるが、RGB値で指定する場合は(R,G,B)=(0,83,150)である。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 学部と類
学部1年生は、大学入試出願時に選択した類に所属する。2年次から、1年次の成績順に希望する学科に振り分けられる。研究室配属は4年生からである。
[編集] 類
1年次に所属。各類と2年次以降に所属する学部及び学科は以下の通り。
- 1類
- 理学部
- 2類
- 工学部 - 金属工学科・有機材料工学科・無機材料工学科
- 3類
- 工学部 - 化学工学科・高分子工学科・開発システム工学科・経営システム工学科
- 4類
- 工学部 - 経営システム工学科・機械科学科・機械知能システム学科・機械宇宙学科・開発システム工学科・制御システム工学科
- 5類
- 工学部 - 電気電子工学科・情報工学科・開発システム工学科・制御システム工学科
- 6類
- 工学部 - 土木工学科・建築学科・社会工学科・開発システム工学科
- 7類
- 生命理工学部
[編集] 学部
- 理学部
- 数学科
- 物理学科
- 化学科
- 情報科学科
- 地球惑星科学科
- 工学部
- 金属工学科
- 有機材料工学科
- 無機材料工学科
- 化学工学科
- 化学工学コース
- 応用化学コース
- 高分子工学科
- 機械科学科
- 機械知能システム学科
- 機械宇宙学科
- 制御システム工学科
- 経営システム工学科
- 電気電子工学科
- 情報工学科
- 土木工学科
- 建築学科
- 社会工学科
- 開発システム工学科
- 化工コース
- 機械コース
- 電気コース
- 土木コース
- 生命理工学部
- 生命科学科
- 分子生命コース
- 生体機構コース
- 生命情報コース
- 生命工学科
- 生命情報コース
- 生物工学コース
- 生体分子コース
- 生命科学科
[編集] 大学院
- 理工学研究科
- 生命理工学研究科
- 総合理工学研究科
- 情報理工学研究科
- 社会理工学研究科
- イノベーションマネジメント研究科
[編集] 附属機関
- 附置研究所
- 資源化学研究所
- 精密工学研究所
- 応用セラミックス研究所
- 原子炉工学研究所
- 図書館
- 現在、年間2000タイトルを超える外国雑誌や国際会議録などを収集している。また1998年度からは電子図書館サービスを開始した。
- 統合研究院
[編集] 研究
[編集] 21世紀COEプログラム
- 採択12件
- 2002年度
- 生命科学
- 生命工学フロンティアシステム
- 化学・材料科学
- 分子多様性の創出と機能開拓
- 産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成
- 情報・電気・電子
- フォトニクスナノデバイス集積工学
- 2003年度
- 数学・物理学・地球科学
- 量子ナノ物理学
- 機械・土木・建築・その他工学
- 先端ロボット開発を核とした創造技術の革新
- 都市地震工学の展開と体系化
- 世界の持続的発展を支える革新的原子力
- 学際・複合・新領域
- 大規模知識資源の体系化と活用基盤構築
- 2004年度
- 革新的な学術分野
- インスティテューショナル技術経営学
- エージェントベース社会システム科学の創出
- 地球:人の住む惑星ができるまで
[編集] 学生生活
[編集] 主な部活動・クラブ活動・サークル活動
- サークル連合会
- 東工大の公認サークル及び同好会によってサークル連合会が組織されている。
- 工大祭実行委員会
- 略称はJIZI。毎年10月に大岡山キャンパスで開催される工大祭の企画・立案及び運営を行う学生組織である。
- Meister(マイスター)
- 東工大のものづくりサークル。毎年琵琶湖で行われる鳥人間コンテスト人力飛行機部門に出場する部門とエコノムーブと呼ばれる低燃費の電気自動車を作る部門がある。人力飛行機部門は優勝二回、準優勝二回の記録を持つ。
- コール・クライネス (Chor Kleines)
- 東工大および周辺大学の学生による混声合唱団。全日本合唱コンクールにおいては1998年度から2006年度まで9年連続して金賞を受賞している。
- 端艇部
- 昭和60年に全日本準優勝(エイト)した。
[編集] 学園祭
- 工大祭
- 大岡山キャンパスで行われる学園祭。工大祭実行委員会(JIZI)が主導し、各サークルの催し物や模擬店が並ぶ。毎年10月に行われ、同時にオープンキャンパスも開かれる。
- すずかけ祭
- すずかけ台キャンパスで行われる。大学院・研究室への案内という色が強い。2003年より毎年5月に行われている。
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 施設
[編集] キャンパス
- 大岡山キャンパス
- 理学部、工学部、大学院理工学研究科(附属像情報工学研究施設を除く)、大学院情報理工学研究科、大学院社会理工学研究科、大学院イノベーションマネジメント研究科の一部
- 東急大井町線、目黒線大岡山駅より徒歩2分。
- 敷地面積は244,643m²。大岡山キャンパスは、中心の大岡山地区、公道の下を通るトンネルの南側にある石川台地区(大田区)、東急線の線路を挟んで北側にある緑が丘地区の3つに大きく分けられる。正門を入ると桜並木が連なる。その正面にある本館は関東大震災の教訓から、非常に剛健な造りとなっている。体育館の裏手に位置するグラウンドは、区と区の境界にあたり、バッターボックスの右が大田区、左が目黒区である。
- すずかけ台キャンパス
- 生命理工学部、大学院生命理工学研究科、大学院総合理工学研究科、大学院理工学研究科附属像情報工学研究施設
- 資源化学研究所、精密工学研究所、応用セラミックス研究所、フロンティア創造共同研究センター、バイオ研究基盤支援総合センター
- 東急田園都市線すずかけ台駅より徒歩5分
- 2001年5月25日に長津田キャンパスから現名称へ改訂された。
- 敷地面積は225,244m²。キャンパスの中心に位置する学内通称「加藤山」周辺は、学生たちの憩いの場ともなっている。
- 「すずかけ」の名は東京工業大学名誉教授であった谷口謙が学問と関係の深い植物ということで、プラトンが開設したアカデミアに多く植えられていたというスズカケノキ(プラタナス)を駅名とすることを東京工業大学内で提案、賛成が得られたため、東京工業大学として東急へ要望を実施したという経緯がある。
- 田町キャンパス
- 大学院イノベーションマネジメント研究科の一部
- キャンパスイノベーションセンター
- JR線田町駅より徒歩2分。
- キャンパスイノベーションセンターの他、東京工業大学附属科学技術高等学校が存在している。
[編集] 対外関係
[編集] 他大学との協定
[編集] 附属学校
[編集] Wiki関係他プロジェクトリンク
[編集] 公式サイト
1919 | (府立)大阪医科大学
1920 | 東京商科大学 | 愛知医科大学 | 慶應義塾大学 | 早稲田大学 | 同志社大学 | 日本大学 | 中央大学 | 法政大学 | 明治大学 | 國學院大學
1921 | 東京慈恵会医科大学 | 京都府立医科大学
1922 | 新潟医科大学 | 岡山医科大学 | 旅順工科大学 | 龍谷大学 | 専修大学 | 立教大学 | 立命館大学 | 関西大学 | 東洋協会大学
1923 | 千葉医科大学 | 長崎医科大学 | 金沢医科大学 | 大谷大学
1924 | 立正大学
1925 | (県立)熊本医科大学 | 駒澤大学 | 東京農業大学
1926 | 日本医科大学 | 高野山大学 | 大正大学
1927 | なし
1928 | 東洋大学 | 上智大学 | 大阪商科大学
1929 | 神戸商業大学 | 東京工業大学 | 東京文理科大学 | 広島文理科大学 | 大阪工業大学 | (官立)熊本医科大学
1930 | なし
1931 | 名古屋医科大学
1932 | 関西学院大学
1933-38 | なし
1939 | 東亜同文書院大学
1940 | 神宮皇學館大学
1941 | なし
1942 | 興亜工業大学
1943 | 大阪理工科大学
1944-45 | なし
1946 | 東海大学 | 愛知大学 | (私立)大阪医科大学 | 久留米医科大学 | 順天堂大学 | 昭和医科大学 | 東京医科歯科大学 | 兵庫県立医科大学 | 霞ヶ浦農科大学
1947 | 大阪歯科大学 | 岩手医科大学 | 名古屋女子医科大学 | 岐阜県立医科大学 | 三重県立医科大学 | 奈良県立医科大学 | 横浜医科大学 | 県立鹿児島医科大学 | 広島県立医科大学
1948 | 弘前医科大学 | 前橋医科大学 | 松本医科大学 | 米子医科大学 | 徳島医科大学 | 和歌山県立医科大学 | 大阪市立医科大学
1949 | 福島県立医科大学 | 山口県立医科大学 | 大阪女子医科大学
1950 | 東京女子医科大学 | 東邦医科大学
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