銃床
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銃床(じゅうしょう、英:Stock ストック、または Buttstock バットストック)は、多数の銃やいくつかのクロスボウの照準を安定させると共に、発射時の反動を抑制するために、肩に当てる部品を指す。吊り紐や二脚と併用することで、さらに発砲時の安定を得ることができる。
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[編集] 歴史
英語 stock (ストック) という言葉はスティック(stick, 棒)から派生した語で、butt(バット)という言葉は「太い端」を意味する。初期に作られた武器では、銃身に棒を直接一脚のように取り付けて固定していたが、後に銃の照準をしっかり安定させるため、後端に銃床を取り付けてバランスを取ることが一般的となった。騎兵は銃床を初期マスケット銃の装填に利用していた。
[編集] 概要
もし銃が肩撃ちされない用途(車輌搭載機銃や拳銃など)の場合、銃床を取り付けることは適切ではない。武器が設計上、車輌に搭載することもあれば歩兵が携行することもあるような場合には、銃床を取り外すことができるように設計されていることがある(M240汎用機関銃など)。同様に、多くの短機関銃やいくつかのアサルトライフルでは、作戦によって銃床を折り畳んだり短縮したりすることができるように設計されているものがある。こういった武器の場合は、肩撃ち・手持ち・腰だめのどれかで撃つことを選択することができることが多い。機構上どのような設計であっても(たとえばブルパップ方式)、銃床は必ず銃のいちばん後ろに来る。
伝統的な銃では、銃床は一般的に硬い木製(クルミの木など)から造られた。近年の銃では、軽量化のために複合材料(合成樹脂)で造られることが多い。折り曲げ型銃床、伸縮式銃床は鉄製が多い。
[編集] 用途による変形
木製銃床の一部や、複合樹脂製の銃床では、中を空洞にして、清掃キットを格納できるようにしてあるものも多い。
アーマライト社のMA-1サバイバル・ライフル(ヘリコプターや戦車乗員の自衛用)は、銃床の中に機関部と弾薬を格納して防水加工することができた。
UZI短機関銃では、二つ折りにして折り畳む独特の機構を採用している。また、Vz61スコーピオンは、上方向から畳むようになっている。
機関銃の場合、持続射撃中に反動で肩からずり落ちてしまわないように、肩当て用の上に跳ね上がる折り畳み式プレートを取り付けたもの(ミニミ軽機関銃など)や、肩にフィットするような湾曲を付け、左手を添えるための窪みを付けたもの(MG42重機関銃など)がある。
最近では、M4カービンのカスタム製品に銃床そのものを取り外す事ができるモデルも存在する。