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開山(かいさん)とは、
- 寺を建立すること。寺を開いた人。あるいは、第一人者、権威者、実力者。開基(かいき)も同意の場合もあるが、創立者と初代住職を開基と開山と分けていう場合もある。
- 宗教の宗派の祖のこと。開祖(かいそ)、祖師(そし)、宗祖(しゅうそ)ともいう。
伝法開山(建法開山)とは、お講(観音講、地蔵講など)における庵寺が寺院に昇格したときの和尚(僧侶)のことを指す。
[編集] 開山堂
寺院において、開山を祀ったお堂のこと。
- 例
- 東大寺の開山堂 - 初代別当である良弁を祀る。国宝「良弁僧正坐像」が安置されている。
- 西福寺(新潟県魚沼市)の開山堂 - 別名「越後日光開山堂」「大浦開山堂」。石川雲蝶の彫刻がある。
- 伽耶院(兵庫県三木市)の開山堂 - 宝形造瓦葺、飛天の彩画などが特徴。
- 東福寺(京都)の開山堂 - 別名「常楽庵」。正面柱間八間、禅式瓦敷を特徴とし、祀堂に開山国師像を安置する。