阪急51形電車
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51形電車(51がたでんしゃ)は、阪急電鉄の前身である阪神急行電鉄時代に38両が建造された、木造車体の電車。
[編集] 概要
1920年(大正9年)に、神戸線開通に際して建造された3扉の本格的高速電車である。C#51~88の38両は建造時期により5種類に分類できるが、C#51~62は正面卵形の5枚窓で、当時関西私鉄で多く見られたスタイルで、箕面有馬電軌より改称された阪神急行電鉄にふさわしい走りっぷりで神戸線で運用された。 C#63~C#80は正面3枚窓化された他はC#51~と同型であるが、厳密には2グループに分かれる。さらに阪急としては最初の付随車として、C#87~C#88が登場した。 最後に登場したC#81~C#86は、屋根が丸屋根に変更されている。
900形が登場した後、全車宝塚線に転出して使用されたが、戦後車体が老朽化した為、1953年(昭和28年)から電気機器を流用の上、610系に改造された。なお、C#51とC#78の2両は、1950年(昭和25年)に鋼体化改造され、のちに98形となった。また余剰となった車体の一部は、地方私鉄や倉庫として売却された。
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