露の五郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
露の 五郎(つゆの ごろう)は、上方落語の名跡。現在は空き名跡となっている。
- 初代 露の五郎 (1893年 - 1936年2月19日) は、初め5代目林家正三門下で子役として三平を名乗る。1900年1月、7歳の時に大阪文芸館で初高座。色白の美男子であったため、17歳の時、歌舞伎の中村芝雀(後の中村雀右衛門)門下に移る。後、再び落語界に復帰し、上方落語の祖である露の五郎兵衛にあやかり、初代露の五郎を名乗る。その経歴から芝居噺や踊りを得意とし、殊に「槍さび」の地に乗せて舞う「丸橋忠彌」は絶品だったと言う。1936年、京都富貴席に出演中、急性肺炎により死去。本名は簱野米三郎。享年44。
- 2代目 露の五郎 (1932年3月5日 - ) は、現在の2代目露の五郎兵衛。
[編集] 出典
- 『落語系圖』(月亭春松編)
- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)