飛行計画
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飛行計画(ひこうけいかく)とは、航空機が飛行を行うに際して航空交通管制機関に提出する、飛行予定に関する計画のこと。フライト・プラン (flight plan) とも呼ばれる。
[編集] 概要
航空機が飛行を行う際は、原則として飛行計画を航空管制機関に提出する必要がある。計器飛行方式 (IFR) で飛行する場合、提出した飛行計画の承認を航空交通管制官から得る必要があるのに対し、有視界飛行方式 (VFR) で飛行する場合は、飛行計画に必要な事項を記入すれば管制承認の必要はない。
福岡飛行情報区(FIR)に係る飛行計画は、国土交通省航空局のFDMSと呼ばれるシステムで管理される。
又、国際線運航の場合、関係国にフライトプランの情報が通知され、その国の防衛機関(防空部門)にフライトプランの情報が通知される。機が国境を越え、その国の防空識別圏に入る、すなわち防衛機関のレーダーに機が捕捉されると、情報の通知を受けたフライトプランの情報と該当機の情報の照合が行われ、該当するフライトプランの情報が無い場合は敵か味方か分からない機体とされ、5分以内にスクランブル(要するに、要撃機の緊急発進命令)が下る。
また、提出された飛行計画の予定通りに各管制機関に位置通過報告が為されない場合、“遭難の疑いあり”として、最後の報告地点を中心に捜索救難活動が開始される。
飛行計画には以下のような記入項目がある。
- 国籍
- 機体登録記号
- 航空機型式
- 飛行経路・出発地・目的地
- 航続予定時間
- 搭載燃料量
- 搭乗人員
- 操縦者
- 救難装置
- 無線装置
など