飛騨一宮水無神社
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飛騨一宮水無神社 | |
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所在地 | 岐阜県高山市一之宮町石原5323 |
主祭神 | 水無大神(御歳大神など16柱) |
社格等 | 式内社・飛騨国一宮・国幣小社・別表神社 |
例祭 | 5月2日 |
飛騨一宮水無神社(ひだいちのみやみなしじんじゃ)は岐阜県高山市にある神社である。「水無」は「みずなし」と読むこともある。
式内社。飛騨国一の宮・総社。旧社格は国幣小社で、戦後は別表神社となった。祭神は御歳大神・天火明命・応神天皇・神武天皇などあわせて16柱で、水無大神(みなしのおおかみ)と総称する。祭神の水無大神は地名に由来するものと考えられる。水無大神は、御歳大神とする説の他、八幡神などとする説もあった。位山を神体とする。
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[編集] 歴史
創建の年代は不詳であるが、清和天皇の時代に従五位上の神階の記事がある。『延喜式』では小社に列格し、飛騨国の一宮であるとともに総社を兼ねた。鎌倉時代には水無大菩薩と称し、社僧が奉仕した。近世には水無大明神・水無八幡宮と称した。戦国時代の戦乱のため一時祭祀が途絶え、附近の寺が管理していたが、元禄年間から吉田神道系の神職が奉仕するようになった。
明治4年に国幣小社に列格した。明治7年から10年までは、島崎藤村の父で『夜明け前』の主人公・青山半蔵のモデルとなった島崎正樹が宮司を務めていた。
[編集] 祭事
- 1月1日:歳旦祭
- 2月2日:節分祭
- 4月3日:飛騨生きびな祭り、養蚕祭
- 5月1日・2日:例祭(1日:試楽祭、2日:本楽祭)
- 6月30日:大祓
- 7月:奥宮祭