駐屯地
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駐屯地(ちゅうとんち、英:Garrison)とは、陸軍が平時に駐在する軍事基地である。陸軍軍隊が永久一地に配備駐屯する場合は衛戍地と言った。
日本の法令上での表記は、帝国陸海軍、警察予備隊では「駐屯地」であったが、保安隊発足時に当用漢字の制限から「駐とん地」となり陸上自衛隊に継承、1982年4月30日の政令・総理府令改正で再び「駐屯地」となった。
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[編集] 概要
海軍や空軍においては、平時に駐在する基地(Base)が作戦行動の拠点となる事が多いのに対し、陸軍は移動した先々が作戦行動の拠点となり、平時の基地が作戦行動時に基地とならない事から、特に区別する。
陸上自衛隊の駐屯地には通常一つの駐屯地に複数の部隊が駐屯するが、これらを全てあわせて一つの部隊と見なし「駐屯部隊」と呼ぶ。駐屯部隊には、その長として駐屯地司令が置かれる。駐屯地司令は通常その駐屯地に駐屯する部隊の中の最上位者が充てられるが、方面総監部が置かれる駐屯地では方面総監部幕僚長・師団司令部が置かれる駐屯地では副師団長・旅団司令部が置かれる駐屯地では副旅団長がその任に当たる。また、市ヶ谷駐屯地では、中央業務支援隊長が駐屯地司令を勤めている(駐屯地司令の詳細は駐屯地司令を参照。)。
隊員にとっては業務(基本的な訓練や器材整備等)の場であり、特に下級の隊員にとっては居住が義務付けられる生活の場でもあるため、訓練の場であるグランドや体育館、射撃場などに加え、寝起きの場である隊舎、売店、食堂、風呂、医務室、隊員クラブと呼ばれる居酒屋など生活に最低限必要な施設が整えられていることが多い。
[編集] 駐屯部隊
陸上自衛隊では、駐屯地の形態は多岐に渡るが、一般的な駐屯地の場合、次のような部隊も同時に置かれる。
[編集] 駐屯地の公開
基本的には関係者以外立入りできないが、多くの駐屯地で広報や地域住民との交流などを目的として年に1~2回一般公開を実施している。一般公開の際は装備品展示・試乗、資料館開放、観閲式、音楽演奏、訓練展示、模擬店、グッズ売店の設置などが行われる。
特に展示訓練ではその駐屯地に駐屯する部隊の特色を活かした展示がおこなわれる。基本的には偵察~火砲による敵陣地射撃~戦車と普通科部隊協同での敵陣地への攻撃奪取という流れで行われるが施設科部隊の駐屯地では架橋や地雷除去、航空科部隊の駐屯地では空中消火の展示などが行われることもある。
一般公開時以外にも、地方協力本部など広報を通じて依頼すれば特別に公開される場合や、休日に駐屯地内のグランドを近隣住民に開放していることもある。
[編集] 関連項目
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