保安隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
保安隊(ほあんたい)とは、1952年(昭和27年)10月15日に警察予備隊を改編して発足した日本における国内保安のための武装部隊である。現在の陸上自衛隊の前身に当たる。
1950年(昭和25年)8月10日に施行された警察予備隊令が講和条約発効から180日後に失効[1]することから、日本政府は1952年7月に保安庁法を成立させ、総理府の機関であった警察予備隊のうち「本部」及び「総隊」を保安庁の「内部部局」及び「第一幕僚監部」に移行させ、「管区隊その他の部隊等」は警察予備隊の名称のまま保安庁の機関に移管、2か月半の準備期間を経て保安隊に改編した。保安庁法では、警察予備隊令に明記されていた「警察力の不足を補う」という文言がなくなり、独自の保安機関であることがより明確となった。
1954年(昭和29年)3月に日米相互防衛援助協定が結ばれ、日本は「自国の防衛力の増強」という義務を負うことになった。これを受けて、同年6月に自衛隊法と防衛庁設置法を成立させ、翌7月に陸・海・空の3軍を備えた自衛隊および防衛庁が発足し、保安庁(保安隊・警備隊)は廃止となった。
- ^ 実際には、警察予備隊令の一部を改正する等の法律(昭和27年法律第150号。5月27日公布・即日施行)第2条の存続規定「当分の間、法律としての効力を有するものとする」により、180日の制限はなくなっていた。
[編集] 関連項目
この「保安隊」は、軍事に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。(関連: ウィキポータル 軍事/ウィキプロジェクト 軍事/ウィキプロジェクト 軍事史) |
カテゴリ: 軍事関連のスタブ | 日本の軍事 | 廃止された日本の国家機関