黒部の太陽
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黒部の太陽(くろべのたいよう)は1968年公開の映画。当時、世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘を描いた映画(三船プロ・石原プロ制作)。撮影時も実物大のトンネルセットでトンネル崩壊事故のシーンがあるなど大掛かりな撮影を行なった。電力会社やその下請け・関連企業から大量のチケットを買ってもらい巨大な興収をあげた。いわゆる動員映画・前売券映画の先駆けとなった作品としても知られる。後に文部省の推薦映画に選ばれ、現在の40~50代の人の中にはこの映画を小学校の校外学習で見たという人も多く見られる。現在、本作の版権は石原プロが所有している。ビデオ化については、石原裕次郎自身が「こういった作品は映画館で見て欲しい」と、断ったため、見送られ、その後、何度もビデオ化の打診はあったのだが、石原プロは、石原裕次郎の意思を尊重して断り続けており、現在も、ビデオ、DVD化されていない(同様の理由で、「栄光への5000キロ」もビデオ、DVD化されていない)。また同じ理由により、テレビ放送もされていない(ただし、テレビドラマ化はされている。黒部の太陽 (テレビドラマ)を参照)。
[編集] データ
1968年2月17日公開。
- 配給:日活
- 配給収入:約7.9億円
- 観客動員数:約730万人
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 北川(黒四建設事務所・次長):三船敏郎
- 太田垣(関西電力株式会社・社長):滝沢修
- 芦原(関西電力株式会社・常務取締役):志村喬
- 平田(関西電力株式会社・黒四建設事務所・所長):佐野周二
- 岩岡(第三工区・熊谷組岩岡班):石原裕次郎
他
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