AGS-17
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AGS-17(АГС-17)は、ソ連の開発した自動擲弾銃である。
名称は、ロシア語で銃架式自動擲弾銃を意味する「Автоматический Гранатомет Станковый」の頭文字をとった略称から作られた。
[編集] 特徴
ソ連の自動擲弾銃開発は、1968年に始まり、1971年に装備採用された。アフガニスタン侵攻その他の各地局地紛争で広く使用されている。現在、ロシアのヴャーツキエ・ポリャーヌイ市の「モーロト」工場で生産継続中であり、ロシア以外では、中国、旧ユーゴスラビアで生産されている。
特徴としては、西側の類似物より口径が小さい代わりに発射速度が速い外、単一の弾薬(破片榴弾VOG-17又はその改良型のVOG-30)しか使用しないことが挙げられる。三脚架を利用して歩兵が使用する外、BTR、BMP等の装甲車両、Mi-8ヘリにも設置されている。
給弾は、30発ベルト式の弾装(約14kg)で行われるが、実際には29発しか射撃できない。射撃は押金式で、T字型の握把を利用して弾道を誘導する。本体の上部には、各射距離での弾道表が記載されている。AGS-17は、通常、6T8三脚架上に設置される。2.7xのPAG-17光学照準器が装着可能。
[編集] スペック
- 口径 30mm
- 全長 840mm
- 銃身長 mm
- 重量 18kg + 12kg(6T8三脚架)
- 射程 有効800m、最大1,700m
- 発射速度 毎分350-400発