AN/SPY-1
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AN/SPY-1はアメリカ合衆国がイージスシステム用に開発した艦載対空レーダー。製造はロッキード・マーティン社。
フェイズド・アレイ・レーダーであり、イージス艦に搭載されている。イージス艦ではこれを4面に装備することで全方向を探索する。Sバンド帯の電波を使用している。
1973年に最初のシステムが陸上試験され、その後、海上でも試験が行われた。1983年から運用が開始され、最初に搭載された実用艦は、タイコンデロガ級の一番艦、タイコンデロガ(CG-47)である。これにはAN/SPY-1Aが搭載された。同級プリンストン(CG-59)からは発展型のAN/SPY-1Bが搭載され、後にはB(V)型にアップグレードされた。
アーレイバーク級がD、D(V)型、こんごう型、スペインのアルバロ・デ・バサン級がD型を使用している。D型はB型より駆逐艦向けに小型化されている。ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級は、D型をさらに小型化したF型を使用する。F型よりも小型化されたK型があるが、まだ採用例はない。