Bio 100%
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Bio_100%(バイオ100パーセント) フリーウェア及びシェアウェアゲーム(PDSではない)の開発団体である。主にPC-9801機を対象とした作品を多く製作・リリースした。
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[編集] 概要
1991年にフリーソフトウェア作者のalty、metys、羊男らが設立。アスキーネットを中心として様々なゲームをリリースした。
製作者が作りたいものを作り、ユーザーとはその楽しみを共有するといったスタンスであり、無料でユーザーにゲームを配布するボランティア的なことではない。
Bio_100%のゲームには製作に数名のスタッフが携わって分業がなされているゲームが多かった。これは当時のフリーウェアとしては珍しいことであった。また、スタッフが多数いるためゲームが非常にバラエティに富んでいたのも大きな特徴であろう。
1993年第2回フリーソフトウェア大賞特別賞を作者グループとして受賞。
1998年に有限会社バイオ百パーセント(Bio_100% Inc.)を設立し、活動もさらに活発化するように思われたが、1999年のハードディスクのクラッシュ及びサーバー障害を期に活動を休止。現在に至るがメンバーは各方面で活躍している模様。
2004年に「蘇るPC-9801伝説」で 'Super Depth' 等のソフトウェアがエミュレータで動作する形で収録。
[編集] メンバー
- alty
- metys
- 羊男
- nano-Ray-speX
- たいにゃん
- nag
- fin
- NEW
- steelman
- 恋塚
- Ajax
- TODOS
- tarbo
- 景虎
- femy
- Daichi
- shi3z
- Kazumi
- こもも
- tacox
- Ascomoid.
[編集] 代表作
[編集] シューティング
- SuperDepth (第1回フリーソフトウェア大賞アミューズメント部門受賞作品)
- SuperDepth2 Finalty
- SuperDepth (Windows版 開発中...)
- WinDepth (Windowsコンソーシアム主催Windows Multimedia GrandPrix'94 WinG部門賞)
- MARKADIA
- CaraX'92
- NyaHaX'93
- CaraX'95
- Owl-Zoo
- TWINS2
- GOGGLE-II
- Super Spartan (GOGGLE-III)
- 爆突TURB
- たたかえ! パクファモロワ!
- Camel-Zoo
- eFORTH
[編集] アクション
- Metys's Snow Wars
- Mogler (Mogler,FLIXX,POY)
- Check Bell
- cray shoot
- 蟹味噌
- KANIMISO 64
- 戦国TURB
- 戦国TURB(for DreamCast)
- Dynamo
- Pecker
- 大江戸爆弾小僧
- 爆弾処理班
- moon landing
[編集] RPG・アドベンチャー
- 舞瑠華
- TURB
- 夕゛夕゛
- ある勇者の憂鬱
- 英雄戦隊バイオージャ
[編集] ドライブ・レーシング
- Folmura-1 GrandPrix '92
- POLESTAR
- ろりろりろーりんぐ
- Out-In-Out
- ROLLING95(ろりろり~の'95年版リメイク)
- CarII GRANDPRIX
[編集] メンバーの活躍
[編集] ドワンゴとBio_100%
メンバーの代表格であるaltyは、ドワンゴの代表取締役副社長(現在は取締役)であった。
ドワンゴにはaltyをはじめ、その他にも数名のBio_100%のメンバーが在籍している。
また、ドワンゴの大株主には「有限会社バイオ百パーセント」という会社があった。
[編集] DirectXとBio_100%
altyは、マイクロソフト在籍時にDirectXの開発にも携わった。
[編集] たまごっちとBio_100%
TURBシリーズなどのゲームキャラクターを担当したnano-Ray-speXは、ウィズ (玩具)に在籍したときにたまごっちの企画・開発・デザインを担当していた。
[編集] 戦国TURBとBio_100%
『戦国TURB』は、!j°U こと nano-Ray-spex(なのれー博士)、羊男(ひつじ博士)による、PC-9801向け戦国アクションゴチャキャラゲーム。
有限会社クネップ(qnep)を興したなのれー博士と、NECホームエレクトロニクスゲーム部門(NECインターチャネルではない)に入社したひつじ博士が、ドリームキャスト向けソフトとして復活させている。
また、そのファンディスクとして同じくDC用に発売された『戦国TURBF.I.D(Fanfan I ▼me dunce-doublentendre)』では、Bio_100%としてPC-9821へ出した『爆突TURB』と同名のSTGも収録。他にもひつじ博士の'moonlanding'や『たたかえ!パクファモロワ』も収録されている。
DC初期に発売された『戦国TURB』は、その(なのれー特有の)麻薬的な世界観が話題となり、カルト的な、しかし確固たる人気を博した。『ファミ通』には冷たくあしらわれたものの、『ドリマガ』では大人気だった。
[編集] 2ちゃんねるとBio_100%
メンバーの一人が2001年に起こった転送量増大による2ch閉鎖危機の際、掲示板のプログラムを改良したと言う話がある。
[編集] 名前の由来
Bio_100%という名前の由来は「生命が持てるエネルギーを100%注ぎ込む」などという小難しいものではなく、むしろそのようなことを考える人間を困らせてやろうとmetysが「なんとなく」つけたとされる。
Bioは、aBcdefghIjklmnOpqrstuvwxyzの略という説もある。
Bio_100%の'_'は、void_No.2氏へのオマージュである。