HARTGE
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HARTGE(ヘルベルト・ハルトゲ社)は、ドイツ・ザールラント州の地方都市メルツィヒに生まれ、現在ベッキンゲンに本拠を置く自動車メーカーである。
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[編集] 概要
ヘルベルト・ハルトゲ社は元々、BMWの販売と修理をする目的で設立され、1974年に現在のベッキンゲンに移転。 そして、1994年から96年半ばまで800を超えるターボエンジンユニットを組み立てて供給していたことにより、ハルトゲが単にチューニングメーカーではなく、車業界の品質基準をクリアする優れた自動車製造業者であることを証明することになる。 1985年以降、ドイツ政府自動車局に自動車製造業者としての許可を受けた。
[編集] 歴史
- 1971年:ヘルベルト・ハルトゲ社という小さな会社がドイツ・ザールラント州の地方都市メルツィヒに生まれる。
- 1974年:ベッキンゲンに移転する。敷地はおよそ10,000平方メートル。そこに5,000平方メートルの工場と2,000平方メートルの倉庫を構え、25人の熟練したアルチザン(技術者)が開発・デザインから製造までのプロセスに従事。5シリーズ(E12)と3シリーズ(E21)そして2002のパーツの開発及び販売開始。
- 1977年:6シリーズ(E24)パーツの開発及び販売開始。
- 1978年:5シリーズ(E28)パーツの開発及び販売開始。BMWフルラインのチューニングを始める。ハルトゲが最も重点をおいている部分は、エンジニアリングと機能であるが、ハルトゲ伝統のパワフルなエンジンは類をみないほど幅広いラインナップを誇る。316iの2.1リットル、3や5シリーズの3.5リットル、コンパクト、Mロードスター、Mクーペ、3(E46)・5や7シリーズの4.7リットルと5.0リットル、7や8シリーズの6.0パワーブランドまで。またエアロパーツとアルミホイールのスタイリングにも定評があり、根強い人気を誇る。ハルトゲの生産ラインはほとんどすべてのBMWモデルをカバーできる品揃えの豊富さで有名だ。ドイツと海外24カ国の市場でハルトゲ社製品はユーザーに直接販売される。
- 1983年:3シリーズ(E30)パーツの開発及び販売開始。
- 1985年:KBA(ドイツ政府自動車局)により自動車製造業者としての許可を受け,自動車メーカーとしてのハルトゲの誕生。
- 1986年:7シリーズ(E32)パーツの開発及び販売開始。
- 1988年:5シリーズ(E34)パーツの開発及び販売開始。
- 1989年:8シリーズ(E31)パーツの開発及び販売開始。
- 1991年:フランス・ルノー社がルノー・サフランをベースにした豪華サロンカーの開発をハルトゲ社に依頼。3シリーズ(E36)パーツの開発及び販売開始。
- 1993年:7シリーズ(E38)パーツの開発及び販売開始。
- 1994年:1996年半ばまで800を超えるターボエンジンを組み立てて供給していた。これの実績よりハルトゲが単なるチューニングメーカーでなく、自動車業界の品質基準をクリアする優れた自動車製造業者であることを証明される。
- 1995年:Z3パーツの開発及び販売開始。
- 1996年:5シリーズ(E39)パーツの開発及び販売開始。
- 1998年に行われたクーリングタワーでのテストで、毎分14000回転、最高1000kwという驚異的なエンジンパフォーマンスを記録。
- 1999年:X5パーツの開発及び販売開始。Z8パーツの開発及び販売開始。
- 2001年:これらのすべてを礎として、ハルトゲ・ジャパンを設立しスタート。7シリーズ(E65)パーツの開発及び販売開始。
- 2002年:MINI (BMW)パーツの開発及び販売開始。
- 2003年:ハルトゲ・ジャパンが第37回東京モーターショーに出展。Z4パーツの開発及び販売開始。5シリーズ(E60)パーツの開発及び販売開始。
- 2004年:6シリーズ(E63)パーツの開発及び販売開始。X3パーツの開発及び販売開始。
[編集] 日本での販売
- かつてはトミタ夢工場が輸入していたが、現在では神奈川県にある「ハルトゲジャパン」が輸入している。